厄神様がやってきたぞ
〜あとがき〜



前置き

みなさんこんにちは。
お久しぶりですね。
るっかです。

この度は「厄神様がやってきたぞ」をご視聴いただき、
まことにありがとうございました。


4月に入り新生活が始まり
急に更新が途絶えてしまって
本当に申し訳ありませんでした。


間に例大祭があり、
師匠のスペースで
本を置かせてもらったりと
色々新しいことを経験しながら
やっとこさ完結させることができました。


これもみなさんの応援のおかげだと思っています。
本当にありがとうございます。


今回も長い話となりますので、
お時間がある方のみ読んでいただければと思います。


第二話より 雛を持ち上げるにとり

雛人形と河童

今回の作品の主人公はにとりと雛になります。

文ちゃんがちょこちょこ出てきますが、
どう考えても脇役ですね。

どうしてこの二人を選んだかと言いますと、もちろん東方風神録において2面と3面のボスということや「にと雛」というカップリングが存在することがあったのは当たり前なのですが、実はもう二つほど理由があります。

まず一つとしては私の動画に必ず毎回登場する小さいマスコット的なキャラたちがいつも名前のないキャラクターであり、そんなキャラが活躍しすぎだとの指摘があったので普通のキャラクターをその位置の置くことにしたかったので人形であるという設定はとても分かりやすかったということです。

もう一つは河童の祖先の話ですね。これは本編でも少し説明してますが、人形が河童の始まりだったという話があるらしく雛とにとりという二人は実はそんなつながりもあったのだと気づいてしまったからです。

以上のことからこの二人の物語を考えることにしました。



第一話より 二人の出会い

テーマソング「ヤクビョウガミがやってきたぞ」

今回は最初からテーマソングが決まっておりました。ものぐさPさんという方のGUMIの曲の「ヤクビョウガミがやってきたぞ」というものです。



なぜ最初からテーマソングが決まっていたかというと度々登場してしまうことになるのですが、私の師匠に「にと雛」の物語を考えいてると説明したところ、ぴったりの曲があるよと紹介していただいのがきっかけです。

最初聞いた瞬間にこの曲を使わせていただきたいとすぐに決めました。何よりタイトルがとても気に入ってしまったのです。

疫病神を批判するようなタイトルでありながら、実際の歌詞では疫病神の想いを歌い上げるこの曲に感動しました。そして、疫病神という存在がいかにつらく可哀想な存在かとイメージが沸いてきてしまい、もう気づいた時にはタイトルをこの曲の通りにしたいとまで思っていました。

まったく同じにするのはさすがに迷惑がかかると思い雛が「厄神様」と呼ばれていることに着目して本編のタイトルを「厄神様がやってきたぞ」にすることにしました。
(動画内コメントで疫病神と厄神は同じものなの?というものがありましたが、東方求聞口授で阿求が断言しているので私はそう解釈しています)

よって今回はきちんと作曲者のものぐさPさんに連絡をさせていただき、タイトルを使い、曲をテーマソングとして使わせていただけることを快く了承していただきました。
今回のこの物語のほとんどはものぐさPさんのおかげでできたと言っても過言ではありません。


第五話より 「厄神様がやってきたぞ」と罵られる雛

「鍵」

おそらく本編を見てくださった方は今回のテーマが「鍵」だったと思っているかなと思います。
その通りです。今回のテーマは「鍵」でした。

この「鍵」がテーマになるまで何度もこの話を諦めようと思ったほどに、今回実は悩みました。動画を作る際に物語がある程度出来上がっていないと先に進めない臆病者なのですが、今回は本当に苦労しました。色々悩んで寝て悩んで寝てを繰り返し、そして一つの疑問が浮かび上がった時に全てが一気に繋がっていきました。

そしてその疑問というのが「雛の苗字は鍵山なのに、なぜ雛には鍵がなく、にとりには鍵があるのか」というものでした。

にとりの鍵が一体何なのかという議論は昔から存在しており、未だに結論は出ていないので、自分で考えるということが許される題材でもありました。ゆえにあの「鍵」はもともと雛の一部であったと考え、にとりがそれを肌身離さず持ち歩いているのは二人の関係の証なのではないかと思ったからです。

人形ならぜんまいなんて可愛いなとちょっとした出来心レベルでその設定を付け加えては本当にそんなのでいいのかと不安になったりしたりしました。でも意外にみなさんには好意的にとらえていただけたみたいなので安心しました。

実はここにもう一つ語らなかった裏設定もあります。

これも自己解釈というより、今回の話の続きとなるのですが、本編では実は雛には苗字がありません。ただの「雛」なんです。ではどうして雛はその後「鍵山雛」と呼ばれるようになったのか。

それは毎日にとりが自分の「鍵」でぜんまいを巻いてあげているからなのです。雛自信が妖怪の山の恩恵を受けているわけでもないのに妖怪の山に居座る理由はそのためなのです。なのでいつしか雛は妖怪の山で「鍵の為に山に居座る雛人形」と呼ばれるようになります。それが短くなりやがて「鍵山雛」になったという完全なる妄想設定が実はありました。

本編ではあまりにも恥ずかしいのでカットしちゃいましたが、それほどまでに、二人のきずなは深いのだと思っていただければと思います。


最終話、雛がにとりに鍵を渡すところ

まとめ

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

長文すいませんでした。


今回は大分色々なことに挑戦して、演出なども頑張ってみたのですがどうだったでしょうか?少しゆっくりな話なので疲れてしまった方もいらっしゃったと思いますが、それでも何人かの人に喜んでもらえていたのなら幸いです。

次回もまた色々できたらいいなと思っていますので
宜しくお願いいたします。

本当に長文すいませんでした。

るっか


最終話のサムネより 二人の幸せ